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  <title type="text">銀刀満月</title>
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  <updated>2009-10-31T16:25:00+09:00</updated>
  <author><name>　　　　　夜</name></author>
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    <published>2011-11-15T02:54:29+09:00</published> 
    <updated>2011-11-15T02:54:29+09:00</updated> 
    <category term="文" label="文" />
    <title>再結成、欧州華撃団　番外編　大神と副司令</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p>
	<font style="color: #000000">大抵の人が寝静まっているであろう午前二時。<br />
	勿論、天下の大帝国劇場にも起きている人間はほぼ見当たらなかった。</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">二階にある一室。<br />
	部屋の主である大神一郎は喉の渇きを覚えてふと目を覚ました。</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">（何か飲もう・・確かミネラルウォーターが・・）</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">厨房の冷蔵庫にあるであろう水分を求めて起き上がろうとした、その時。</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">「え、あれ！？」</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">起き上がろうとした、にも拘らず起き上がれない。<br />
	辛うじて首が動く程度で、腕すら上がらなかった。<br />
	俗に言う『金縛り』である。</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">『大神くん、お久しぶりね』</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">聞き覚えのある、しかしとても懐かしい声。<br />
	帝国歌劇団の前副支配人、藤枝あやめの声が聞こえた。</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">「あ、あやめさん？・・これは、一体！？」<br />
	『あら、ちょっとしたお仕置きよ』<br />
	「お仕置き？俺は一体何をして・・・」<br />
	『まあ取りあえず、上半身くらい起こせるようにしてあげるわ』<br />
	「は、はい・・」</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">ふう、と溜息を吐きながら体を起こし、あやめに向き直る。<br />
	突然現れ、お仕置きと言って問答無用の金縛りとは一体どういう事なのか？</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">「それで、あの、俺は一体・・」<br />
	『大神くん。今度の遠征の采配、かえでを司令に据えたわよね』<br />
	「はい、今の皆なら昔のような事は無く、きっと大丈夫だと・・・」<br />
	『そうね、大丈夫かもしれない。皆は、ね』<br />
	「皆は、って・・？」<br />
	『かえでには、相当なプレッシャーが掛かってるわ。欧州の事を一番気に病んでたのはあの子ですもの』<br />
	『気が付かなかったかしら、最近のかえでは時々不安そうな顔をしてたわよ？』<br />
	「そんな・・俺は、どうしたら・・・？」<br />
	『米田さんが気づいてフォローして下さったから、大丈夫』<br />
	「・・・じゃあ、あの時に・・？」</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">昼間、劇場内を見ると言ってかえでを伴った米田は厳しい目を自分に向けた。<br />
	あれは、気付けというサインだったのだろうか？</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">『そう。やっと気付いたのね、大神くん。じゃあ、お仕置きの仕上げよ』<br />
	「え、仕上げ・・って？」</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">気が付けばあやめは大神の目の前に移動していた。<br />
	大神は思わず後ずさりしようとしたが、運悪く自分はベッドの上である。<br />
	当然ながら、嫌な予感しかしないのだが逃げる事は不可能で。<br />
	いや、もう自分に逃げる資格は無いと腹を括るしかなかった。</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">やがて、すごい音を立てて、大神は壁に体をぶつける事となった。</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">「う・・」</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">あやめのお得意、しかも人外のパワーで。<br />
	これは、もしかしなくても、相当怒っている。</font></p>
<br />
<br />
<hr />
<p>
	<font style="color: #000000">「大神くん？すごい音がしたけど、どうしたの？」</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">控えめなノックの後、心配そうな声が聞こえた。<br />
	隣の部屋を使っているかえでが、あまりの音に驚いたらしい。</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">「か、かえでさん・・あの・・」<br />
	「入るわよ、大神くん」</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">取り敢えずとばかりに一声掛けてから部屋に入ったかえではその場から動けなかった。<br />
	部屋には頭を抑えて蹲る大神。<br />
	そして、昼間感じた気配が予想通りに大神の前に居るのである。<br />
	大神とあやめを交互に見て、恐る恐る声を掛けた。</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">「姉さん？・・お、大神くん？ちょっと、大丈夫？」<br />
	「は、はは、大丈夫・・です」<br />
	『怪我とかはさせてないから大丈夫よ？』<br />
	「何したの？すごい音がしたんだけど・・」<br />
	『いつも通りのお仕置きだけど？いつもよりちょっと力が入りすぎたかしら』<br />
	「・・・・・ありがとう、姉さん。後は大神くんと話してみるわ」<br />
	『そう？じゃあ、失礼するわね。おやすみなさい』</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">あやめはいつもの優しげな笑みを浮かべてふわりと去っていった。<br />
	ただ、呆然とその場所を見つめるかえでと大神。</font></p>
<br />
<br />
<hr />
<p>
	<font style="color: #000000">「い、痛かったでしょう、大神くん。少し冷やす？」</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">一気に静まった場の空気に耐え切れず、かえでが切り出す。<br />
	蹲っていた大神ははっとして、慌てて捲し立てた。</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">「あ、あの。かえでさん！俺、すみませんでした、全然、気付かなくて・・・！」<br />
	「大丈夫よ、私なら」<br />
	「でも、俺は、ずっとフォローも何も」<br />
	「落ち着いて頂戴。大神くん、私は大丈夫だから」</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">起き上がろうとする大神の肩を押さえて押し留めながら、かえでもしゃがみ込んだ。<br />
	大神が落ち着いたのを確認して、ゆっくりと話し始める。</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">「確かに、不安だったわ。レニや織姫だけならともかく昴やラチェットまで編成に組まれてて」<br />
	「大河くんの指揮ではなく、私の指揮でもう一度動いてくれるのかどうか」<br />
	「欧州時代の事も皆少なからず引きずってしまうだろうし、ギクシャクしないか、とか」</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">「何より、私に皆を纏める自信が無かったから」</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">一瞬、泣きそうな顔で大神を見る。<br />
	だがすぐにいつもの穏やかな笑顔に戻って、言った。</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">「でもね、大丈夫よ。私も大神くんみたいに真っ直ぐで居ようと思ったの」<br />
	「俺みたいに、真っ直ぐ・・ですか？」<br />
	「そうよ。真っ直ぐに皆を見て、真っ直ぐ皆に向き合う。貴方はいつもそうでしょう？」<br />
	「俺は、ただ皆にいつも助けてもらって・・」</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">困惑した顔で大神は否定しかけるが、かえではそれに首を振った。</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">「いいえ、大神くん。私ね、レニや織姫が此処に来た時、とても心配だったわ」<br />
	「欧州の時のままのあの子達が、どうやっていくのか、とても」<br />
	「でも、織姫くん達は・・！」<br />
	「そう。大丈夫だった。貴方が、貴方達が、あの子達と真っ直ぐ向き合ってくれたから」<br />
	「絶対に見捨てない、真っ直ぐな心があの子達を救ったんだと、私は思うわ」</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">そこまで言って、立ち上がりながらかえでは続けた。</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">「だから、私も。貴方みたいに、皆に助けてもらう事にするわ」</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">ふふ、と笑いながら大神に手を差し出したかえでの眼には迷いも不安も無かった。<br />
	大神は差し出された手を取りながら、微笑み返す。</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">「俺も、力になります。いつでも言ってください」<br />
	「あら、じゃあ頼りにしてるわよ？隊長さん」</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">優しさの篭った指に額をツンと押されて、大神は笑みを深くした。</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">（ああ、俺もまだまだ精進しないと、駄目だなぁ）</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">（楽しみだわ、あの子達に揃って会えるのが）</font></p>
<hr />
<p>
	<font style="color: #000000">――――その後。</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">「あ、いてて・・っ」<br />
	「大神くん？あら、やっぱり冷やしましょう！氷を持ってくるわね」</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">パタパタと慌てて氷を取りに行ったかえでを見送ると何処からか声が聞こえた。</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">「情けないぞ、大神ぃ。明日はきっと真っ赤だなぁ」<br />
	「う、うるさい。お前、何で助けてくれないんだ」</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">親友の冷やかしに悪態を吐きながら、鏡で額を確認する。<br />
	これは確かに、明日どうしたものかと肩が落ちた。</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">「前副司令だって気付いたしな。それに俺にはかえでさんのお茶の方が大事さ」<br />
	「ちょっと、加山くん。余計な事言ってないで出てらっしゃい！」<br />
	「はい、お呼びでしょうか副司令」</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">戻ってきたかえでにお喋りを止められ、芝居がかった仕草で現れる加山。</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">「お呼びでしょうか、じゃないわよ。もう。報告に来てただけでしょ？」</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">余計な尾ひれをつけて、と加山を睨みながら大神に氷を渡す。<br />
	はは、と笑いながら氷を受け取った大神は加山を見遣りながら退散を促した。</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">「もう遅いし、戻って休めよ、加山」<br />
	「大神ぃー！親友の心遣いに感動だなぁ！では、アディオス！」</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">大袈裟に感動を表して去って行った親友にやれやれと嘆息しながら額を冷やす。</font></p>
<p>
	<font style="color: #000000">「じゃあ、大神くん。私も休むわね。おでこ、ちゃんと冷やすのよ？」<br />
	「あ、はい。おやすみなさい、かえでさん」<br />
	「おやすみ、大神くん」<br />
	<br />
	親友なりの心配と、かえでの心の広さに感謝する大神であった。</font></p>
<br />
<br />
<hr />
<font style="color: #000000"><strong>あとがきという名の言い訳</strong><br />
<br />
あやめさん怒らせちゃった編です、はい。<br />
きっとあやめさんはかえでさん大事だし。<br />
たまにはきっと、こんな感じにも、なるの、かな？&larr;<br />
シリアスなような、コミカルなような（笑）<br />
最初は加山は出さないつもりだったけど、出しちゃいました。<br />
たまには加かえに走ろうかなと思いまして。<br />
因みに加山は、確かに報告に来てたけど、お茶もホントに飲んでました設定です。<br />
<br />
てかあれですね。私、あやめさん出しすぎですね。<br />
マリアが最近全然なのになー。<br />
<br />
ではでは、寒い時期なので風邪などには皆様お気をつけて。</font><br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>　　　　　夜</name>
        </author>
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    <published>2011-11-12T22:58:19+09:00</published> 
    <updated>2011-11-12T22:58:19+09:00</updated> 
    <category term="文" label="文" />
    <title>再結成、欧州華激団　番外編　米田とかえで</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p>
	元帝国華撃団司令にして大帝国劇場支配人、米田一基。<br />
	帝撃を大神に任せて引退した彼は久方ぶりに大帝国劇場の支配人室にやってきた。</p>
<p>
	「大神ぃ、入るぞー」</p>
<p>
	今まで呼び出しなど無かったのに何事かと訝しく思いながらドアをノックする。<br />
	すぐに大神からどうぞ、と返事があったのでそのまま入る。</p>
<p>
	「お久しぶりです、米田さん」<br />
	「ご無沙汰しております。朝早くに、申し訳ありません」<br />
	「おう。元気そうでなによりだな、二人とも」</p>
<p>
	支配人室で待っていたのは大神と副支配人の藤枝かえで。<br />
	二人とも表情が硬い上に、かえでなどこの上なく不安そうである。<br />
	隠居の身である自分を引っ張ってくる必要がある大事、ということか。</p>
<p>
	「話せ、大神。俺を呼んだってこたぁ、そういうこったな？」<br />
	「はい。イギリスに詳細不明の霊子甲冑が出現、圧力で動けない巴里華撃団に代わって帝都・紐育で鎮圧に向かいます」<br />
	「圧力？・・・迫水が動けねぇとは余程か。で、お前も出るのか？」<br />
	「俺も、かえでさんもイギリスへ行く事になりました。申し訳ないのですが、その間・・・」<br />
	「アイリス達に、米田さんが来るって言っちゃったんです」</p>
<p>
	険しい顔で話す大神の後を受けて申し訳無さ気に続けるかえで。<br />
	そう、駄々をこねたアイリスに米田の話をして宥めていた手前、どうしても米田に来てもらう事になったのだ。<br />
	帝劇の留守を任せられる数少ない人である事もまた理由ではあるのだが。</p>
<p>
	「はっはっは！そうか、アイリスに言っちまったか！そりゃ仕方ねぇな」</p>
<p>
	少ない会話で現状を察し、自分が呼ばれた理由を理解した米田は笑い飛ばした。<br />
	花組をよく分かっているからこそ、アイリスの駄々っ子にはなかなか勝てない事も知っている。<br />
	何せ、あのあやめですら時々困っていたのだからもう仕方が無いのである。</p>
<p>
	「よし！留守は任せとけ！久々に支配人面して歩いててやるよ」<br />
	「ははは、すみませんが宜しくお願いします」</p>
<p>
	笑いながらチラリと横目でかえでの様子を伺ってみたが、不安の色は消えていない。<br />
	大神もそれが分からない男ではない筈だが、どういうことなのか。</p>
<p>
	「よし、久々に帝劇を歩き回るとすっか。かえで、一緒にどうだ？」<br />
	「？は、はい。お供させて頂きます」</p>
<p>
	敢えてかえでの方は向かず、大神に咎める様な視線を向けて支配人室を後にした。</p>
<br />
<br />
<hr />
<br />
一通り見てから地下の方へ歩きながら、かえでに最近の皆の様子を聞く。<br />
アイリスはこれでも我侭が随分減ったとか<br />
相変わらずカンナとすみれが会う度に喧嘩してるとか<br />
紅蘭の部屋をこれまでに改修した回数とか（とんでもない数字だった）<br />
ロニや織姫が随分大人っぽくなってきたとか<br />
さくらは今やマリアと並ぶ看板女優だとか
<p>
	劇場を一巡りする際にも皆に会ってそれを実感する。</p>
<p>
	サロンではすみれに会い、お茶を飲む。<br />
	途中でカンナが乱入してやはり諍いになった。</p>
<p>
	「まぁ、米田さん！ご無沙汰しておりますわ。よろしかったらお茶をご一緒しませんか？」<br />
	「おう！元気そうだなすみれ！じゃあ、お言葉に・・・」<br />
	「あ、米田さんじゃねぇか！サボテン女と何話してんだ？」<br />
	「ちょいと、カンナさん！誰がサボテンですの！大入道に言われたくありませんわ！」<br />
	「何だと！誰が大入道だぁ！？」</p>
<p>
	・・・・エンドレス。</p>
<p>
	紅蘭の部屋の前を通ったら爆発が襲ってきた。</p>
<p>
	「あ、米田さん！ひっさしぶりやなぁ！」<br />
	「紅蘭、今度は何作ってたんだ？」<br />
	「『目覚しくん』や！織姫はんを起こすにはと思たんやけど・・」<br />
	「気持ちは分かるけど、あれは目覚しくんでも起こせないと思うわ、紅蘭」<br />
	「うーん、やっぱそうなんやろか・・？」<br />
	「取りあえず、裏方達よんでやってくれ、かえでくん」</p>
<p>
	中庭ではロニと織姫、アイリスがフントと戯れていた。</p>
<p>
	「あー！米田のおじちゃんだ！わーい！」<br />
	「元気そうですねー！良かったでーす！」<br />
	「久しぶり」<br />
	「うんうん。おめぇらも元気そうでなによりだ」<br />
	「一緒にフントのお散歩行こうよー！」<br />
	「あー、わりぃなアイリス。これからまだ劇場見てまわんねぇとでな」<br />
	「アイリス、戻ったら遊んでもらおうよ」<br />
	「そんな訳で、私達が戻ったら米田さんの所に行きますから待ってるがいいでーす！」<br />
	<br />
	衣裳部屋ではマリアとさくらが衣装整理をしていた。</p>
<p>
	「あ！米田さん！お久しぶりです！」<br />
	「今日は、どうされたんですか？」<br />
	「久しぶりだな、二人とも。大神の奴に頼まれたんで、久々にな」<br />
	「衣装整理、お疲れ様。いつも助かってるわ」<br />
	「これも役者の仕事ですから」<br />
	「それに、結構楽しいんですよ？懐かしいーって」<br />
	「お？これは、あれだな『紅蜥蜴』のすみれの衣装だな」<br />
	「ホントだ！あの時のすみれさん、お綺麗でしたよね」<br />
	「横の仮面はドクロＸね。マリアも格好良かったわよ」<br />
	「あ、ありがとうございます」</p>
<br />
<br />
<hr />
<br />
「ちょっとみねぇ間に皆でかくなったなぁ」<br />
「ええ、それに大神くんも随分立派になったでしょう？米田さん程の威厳はありませんけど」<br />
「あいつにそんなすぐ追いつかれたらたまんねぇな、まだまださ」<br />
「時に、かえで。おめぇは？最近どうだい？」
<p>
	決して良くは無いだろうにと、知ってはいたが聞いてみた。<br />
	案の定、隣で息をのむ気配がしてかえでが戸惑う。</p>
<p>
	「私ですか？相変わらずですわ。不謹慎ですけど、ラチェット達に会うのも楽しみで」</p>
<p>
	勿論、周りを心配させないための嘘である。</p>
<p>
	（似てるなぁ、ホントに同じような顔しやがって・・。）</p>
<p>
	「かえで、座ってちょいと話そうや」<br />
	「は、はぁ・・・」</p>
<p>
	取りあえず、作戦室に入り椅子に腰掛ける。<br />
	真っ直ぐかえでの方を向いてみるが、彼女は俯いたまま。<br />
	米田は敢えて気づかない振りでかえでに質問する。</p>
<p>
	「大神と大河が前線に出るってこたぁ、参謀と総司令をどうするってんだ？」<br />
	「参謀だけならラチェットでもいいかも知れねぇが、司令官は・・」</p>
<p>
	そこで、かえでが顔を上げた。米田とかえでの目が合った。</p>
<p>
	「大神くんは、私に司令官を頼むと。欧州星組をもう一度やる、と」</p>
<p>
	大神はもう一度欧州星組を組織して、かえでを司令に据える。<br />
	今までの経験なら大神にも十分可能だろうに、わざわざ。</p>
<p>
	「私に、出来るんでしょうか。あの時は一年と続かなかったのに」<br />
	「あの子達は、大河くんや大神くんを信頼しています。なのに、また私の指揮下になんて・・・」</p>
<p>
	かえでの声が沈んでいく。<br />
	不安そう、というか、もう泣きそうな顔になっているが。</p>
<p>
	（大神よぉ、まだまだだな、おめぇも）</p>
<p>
	「なあ、かえで。ロニも織姫も此処に来て変わった。ラチェット達も、考えを改めた」<br />
	「おめぇの真っ直ぐな気持ちは、おめぇが真っ直ぐであり続ければちゃんと届く」</p>
<p>
	そこまで言って、かえでの頭を撫でる米田。<br />
	途端に耐え切れなくなったかえでが両手で顔を覆って泣き出してしまった。</p>
<p>
	「私・・姉さんや、大神くんみたいに、皆を・・まとめられるでしょうか・・？」<br />
	「だぁいじょうぶだ！考えてみな、普段の生活じゃ大神よりおめぇのが頼りになるぜ」</p>
<p>
	二カッと笑って言う米田に釣られて笑っていると、ふと肩に何かが触れた。<br />
	振り返ると、かえでの後ろの椅子が僅かに動いていた。</p>
<p>
	「姉さん・・・？」</p>
<p>
	感じ取った気配は月組のそれではなくて、今は亡き人の気配。</p>
<p>
	「聞かれたかもな、あやめくんによ」</p>
<p>
	この後、大神を叱ってやろうと思っていた米田は考え直してかえでを促した。</p>
<p>
	「そろそろ戻るか？久々に茶でも淹れてくれや」<br />
	「はい。そうしましょう」</p>
<p>
	（大神の野郎、あやめくんに絞られるかもしれねぇな）</p>
<p>
	晴れやかに笑うかえでの前を歩きながら、ふと思う米田と</p>
<p>
	（姉さん、もしかして大神くんの所に行っちゃったかしら？）</p>
<p>
	穏やかな心の隅でちょっと大神が心配になるかえでであった。</p>
<br />
<br />
<hr />
<br />
<font style="color: #000000"><strong>あとがきという言い訳</strong><br />
<br />
大変長らくお待たせしまして申し訳ありません。<br />
番外編ではありますが、久方ぶりに更新であります。<br />
米田さんを出したくて出したくて、ついでにお決まりのようにあやめさんも出てきた番外編。<br />
ちょっとごちゃごちゃしてしまいましたが。<br />
かえでさんの傍にはすごい人がいっぱい居るのでかえでさんが不安になっちゃったお話。<br />
十分かえでさんもすごいんですが、そうは思ってないかえでさん。<br />
こういう時米田さん頑張るんです&larr;<br />
<br />
さてさて。<br />
次回もなるべく早く更新、といいたい所ですが。<br />
家の者が体調崩してまして、ちょっとＰＣに触れない日が出てきそうです。<br />
なるべくさっさと更新できるよう頑張りますが、ご容赦ください＞＜</font>]]> 
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            <name>　　　　　夜</name>
        </author>
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    <published>2011-08-15T23:14:12+09:00</published> 
    <updated>2011-08-15T23:14:12+09:00</updated> 
    <category term="文" label="文" />
    <title>再結成、欧州華激団２</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p>
	<span style="color: #000000">大帝国劇場、二階のサロンにはマリアの指示によって花組全員が集合していた。<br />
	皆、何事かとざわついて大神達を待っている所である。</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">「なあ、マリアも何も知らないのか？」<br />
	「ええ。じきに隊長達が来ると思うんだけど・・」<br />
	「もー！一体何だって言うですか！？シエスタしたいでーす！」</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">痺れを切らした織姫がいつもの日課を求めて喚いた時、大神達がサロンに現れた。</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">「やあ、織姫くん、皆。待たせてすまない」<br />
	「大神さん！何かあったんですか？」<br />
	「えらい長いこと待ってたで？」</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">どうやらマリアが皆を呼び集めてから随分経っていたようで、それぞれに参っていたようだ。<br />
	かえでが困ったように笑って皆に着席を促した。</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">「ごめんなさいね、皆。とりあえず座って頂戴」<br />
	「これから、ちょっと大掛かりな事があるんだ。聞いてくれ」</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">そうして、今現在イギリスで起こっている事と巴里華撃団が動けないので支援に向かう事を伝える。<br />
	あの巴里華撃団が動けないと知って皆一様に驚きを隠せないようで、その場に緊張の空気が流れている。</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">「しかし、隊長。私達が支援に向かったら劇場が・・・」</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">マリアがもっともな意見を発する。</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">「うん。だから、花組のうち支援に向かうのは半分だ。この作戦は帝都だけでは無理なんだ」<br />
	「紐育星組にも連絡済みよ。あちらからも半分程に協力をお願いしてあります」<br />
	「じゃあ、誰が行くんだい、隊長？」</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">大神はカンナの言葉に頷きながらメモを取り出して口を開いた。</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">「支援に向かうのは、紅蘭、レニ、織姫くん、俺とかえでさんだ」<br />
	「それと、紐育からは昴、ダイアナ、ラチェット、大河隊長よ」</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">大神に続き、かえでが紐育側の人選を伝える。<br />
	途端に、居残り組からブーイングが噴出した。</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">「何でアイリスお留守番なの？お兄ちゃん！」<br />
	「あたい達だって行きてぇよ！そうだろ、さくら！」<br />
	「そうです！私達だって行きたいです、大神さん！」</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">さくら、カンナ、アイリスが怒涛のブーイングを発する中、マリアが一人冷静に口を開く。</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">「隊長、かえでさんも行かれると、私一人では流石に厳しいと思うのですが？」<br />
	「米田さんに少しお願いしようと思ってるんだ。いつ終わるか分からないしね」<br />
	「ああ、良かった。それなら安心ですね」</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">米田の名前が出た事でマリアに安堵の表情が浮かんだ。<br />
	同時にアイリス達のブーイングが収まり、歓喜に変わって喜びの声があがる。</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">「えっ、米田のおじちゃんが来るの？アイリス、いっぱいお話しよーっと！」</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">だが、アイリスが嬉しそうにジャンポールを抱える横で、レニが訝しげな顔で大神を見ている。<br />
	何か言いたそうな顔でかえでと大神を見比べたとき、大神と目が合った。<br />
	レニが何を言いたいのか悟った大神は一つ頷いてみせた。<br />
	過去、試験的に存在した欧州星組をもう一度やり直す。<br />
	それは、レニや織姫、かえでにとって暗い過去だったが、今なら出来ると大神は思っていた。<br />
	ラチェットも昴も、昔とは違う。<br />
	協力する事が出来なければ、この作戦は成功しない。</span></p>
<p>
	<br />
	<span style="color: #000000">――ピピピピッ</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">「あれ、キネマトロンに通信や」<br />
	『大神さん、紐育華撃団から通信が入っています。地下へお願いできますか？』<br />
	「ああ、分かった。ありがとう、かすみくん」</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">その通信を切って、大神は皆に解散を告げる。</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">「じゃあ、皆。済まないけど俺達が不在の間帝劇を宜しく頼むよ」<br />
	『了解！』</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">一同が解散した後、大神はかえでを伴って地下司令室に向かった。</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">「お待たせしました。大神です」</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">通信してきたのは新次郎とラチェットだった。</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">『大神司令、こちらは通達を終えて出発の準備を整えつつあります』<br />
	「そうか、ありがとう。こちらも同様に準備に入ってる所だ」<br />
	『出発は、いつになりますか？』<br />
	「こちらは早ければ明日にでも、動くつもりだ」</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">そう、事は早い方がいい。<br />
	兵は拙速を、というやつである。</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">では早速合流場所を・・とそのまま作戦会議に入り、詳細を決めていく。<br />
	そうして、帝都の夜は更けていった・・・。</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">&nbsp;</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">チュンチュンと雀の声を聞きながら朝を迎えた帝都。<br />
	イギリス出立の準備を整えた大神達がロビーに集まっていた。</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">「では、米田さん、皆。帝劇を留守の間宜しくお願いします」<br />
	「おう、まかせとけ！久々の帝劇、ちゃーんと留守番しといてやるよ」<br />
	「ラチェット達に宜しく伝えてくださいね」<br />
	「ええ、みんな元気だって伝えておくわ」</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">久しぶりの帝劇を満喫している米田、ラチェット達を気にかけるマリア。<br />
	皆が明るく送り出そうと談笑する。<br />
	そして、一段落ついた頃かすみがやってきた。</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">「翔鯨丸、いつでも出発出来ます」<br />
	「ありがとう。では、帝国華撃団　花組、出撃！」</span></p>
<p>
	<span style="color: #000000">『了解！』</span></p>
<hr />
<br />
<span style="color: #000000"><strong>あとがきのようなもの</strong><br />
<br />
あー、恐ろしく進まないですね、申し訳ない＞＜<br />
小話が沢山浮かぶのに、本編がなかなか・・・。<br />
暑さでダウンしたり、忙しかったりもあってすっかり遅くなってしまって。<br />
<br />
今回でやっと出動で、この後紐育と合流していく感じです。<br />
小話が幾つか浮かんだのでちょこちょこ何とか繋いでいきたいなぁ。<br />
<br />
亀更新ですが頑張るぞー！<br />
<br />
米田さんも出てきたしマリかえも書きたいし。<br />
加山も出したい。大神と。<br />
あとラチェット出したい。<br />
やりたい事いっぱいです！ネタはあるはず！<br />
<br />
あ、ラチェットは誰と組ませようか迷ってます。<br />
ご意見、ご希望ありましたら是非。<br />
複数意見があった場合は一番多かった意見で書いてみます。</span>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>　　　　　夜</name>
        </author>
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    <published>2011-06-20T20:46:27+09:00</published> 
    <updated>2011-06-20T20:46:27+09:00</updated> 
    <category term="文" label="文" />
    <title>あの時と違う、今ならば</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p><font color="#000000">かえでと大神は揃って二階のサロンへと向かっていた。<br />
厳しい顔をした大神に、かえでが尋ねる。</font></p>
<p><font color="#000000">「大神くん、あの人選は一体・・・」</font></p>
<p><font color="#000000">紐育側に対する通達。<br />
その人選の中には、既にスターを動かす事の出来ないラチェットが含まれていた。<br />
そして、意図的に集めたかのようなあの顔ぶれ。</font></p>
<p><font color="#000000">「今回も、俺は前に出て戦うつもりです」<br />
「かえでさんとラチェットくんには司令と参謀をお願いしようと思っています」</font></p>
<p><font color="#000000">そう、あの顔ぶれではかえでにもう一度欧州華撃団をやり直させるようなものだ。<br />
かえでがまとめきれなかった、あの部隊を。</font></p>
<p><font color="#000000">「今の貴女達になら、出来ますよね？」<br />
「・・・そう、ね。今のあの子達は昔と違うものね」</font></p>
<p><font color="#000000">以前は個人の能力にものを言わせた部隊だった。<br />
個々の能力は高かったが、連携はまるで無く、時に味方にも攻撃が当たるような。<br />
そして、かえでは部隊の欠点を直す為にコミュニケーションを取り続けた。<br />
しかしまるで功を為さず、結果、欧州華撃団は解散となってしまった。</font></p>
<p><font color="#000000">昔を懐かしむような顔でかえでは大神を見る。</font></p>
<p><font color="#000000">自分も、彼女たちも、昔とは違って手を取り合う事が出来る。<br />
きっと今度は、大丈夫。</font></p>
<p><font color="#000000">「行きましょう。皆が待ってます」</font></p>
<p><font color="#000000">仲間を信じる事が出来るのだから。<br />
真っ直ぐ前を見て、皆の前に立とう。</font></p>
<hr />
<font color="#000000"><br />
<strong>あとがきのようなもの<br />
<br />
</strong>今地道にお話を練ってる最中でして、もう少しお待ちいただけると幸いです＾＾；<br />
今回は流石にちょっとと思って小話、というか会話を少しあげてみました。<br />
この采配についてのかえでさんの思いと大神司令の考え。<br />
何ていうかホント短いですが・・。<br />
<br />
かえでさん、今ならきっと完璧にやってくれると思うんですよね。<br />
ラチェットもかえでさんの立場が分かった今ならって思います。<br />
今回のお話では色んな視点から小話って言うか番外編が書けそうですねー。<br />
<br />
ではでは、済みませんがもう少しお待ちください。<br />
</font>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>　　　　　夜</name>
        </author>
  </entry>
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    <id>nighteldart.3rin.net://entry/26</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://nighteldart.3rin.net/%E6%96%87/%E5%86%8D%E7%B5%90%E6%88%90%E3%80%81%E6%AC%A7%E5%B7%9E%E8%8F%AF%E6%BF%80%E5%9B%A3" />
    <published>2011-05-10T02:24:19+09:00</published> 
    <updated>2011-05-10T02:24:19+09:00</updated> 
    <category term="文" label="文" />
    <title>再結成、欧州華激団</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p><font color="#000000">ゆったりと一日を過ごすには最適な秋の日。<br />
銀座の大帝国劇場では花組たちが思い思いの休日を楽しんでいる。</font></p>
<p><font color="#000000">そんな穏やかな中、支配人になったばかりの大神はふと気配を感じた。<br />
こんな空気には似つかわしくない、そしてその人物にしては珍しく、焦りを含んだ気配。<br />
<br />
</font><hr />
</p>
<p><font color="#000000">「どうした、加山」</font></p>
<p><font color="#000000">支配人室に居た大神の後ろに降り立った気配。<br />
大神の親友であり、帝国華撃団月組の隊長である加山雄一だった。</font></p>
<p><font color="#000000">「少々、面倒な事態が発生してる。花組に動いてもらう事になりそうだ」<br />
「面倒な事態・・敵か？」<br />
「・・・。とにかく、副司令にも聞いてもらう必要がありそうだ」<br />
「分かった。地下司令室で話そう。かえでさんにもすぐ来てもらう」</font></p>
<p><font color="#000000">副司令である藤枝かえでは今、花やしき支部に出向いていた。<br />
大神はキネマトロンを作動させ、花やしきに繋ぐ。</font></p>
<p><font color="#000000">「こちら大神。かえでさん、今、宜しいですか？」<br />
『はい、こちら花やしき支部・・あら、司令。何か？』<br />
「月組から報告が。帝劇に戻ってきてください」<br />
『了解。すぐに向かいます』</font></p>
<p><font color="#000000">技師と話していたかえでを呼び戻し、衣裳部屋の掃除をしていたさくらに<br />
花組をサロンに集めてくれるよう頼んで自身は地下へ急ぐ。<br />
大神が地下に着いて数分後にはかえでも花やしきから到着した。</font></p>
<p><font color="#000000">「それで？面倒な事態って何なんだ、加山」<br />
「ああ・・まずはこの映像を見て欲しい」</font></p>
<p><font color="#000000">作戦司令室のモニターに映し出されたのは何体かの霊子甲冑。<br />
花組が使用しているそれとは形か違い、寧ろレニや織姫が乗っていたアイゼンクライトに近い。<br />
それらが軍隊の戦車部隊と交戦している風景だった。</font></p>
<p><font color="#000000">「これは・・霊子甲冑、なのか？」<br />
「恐らく、そうだろう。人が乗っているかどうかは未確認だが」<br />
「場所は何処なの？見たところ日本ではないようだけど？」<br />
「欧州・・・。イギリスになります」<br />
「欧州？なら巴里華撃団が行ける筈だろう」</font></p>
<p><font color="#000000">欧州の方にはかつて大神が指揮を執り、隊長を務めた巴里華撃団が存在する。<br />
本来なら彼女たちが事態の収拾を図る為に出動する事になる筈である。<br />
それが何故、日本の大神たちに及ぶのか？</font></p>
<p><font color="#000000">ブゥン、と音がして巴里華撃団のグラン・マとグリシーヌが写る。<br />
大神は敬礼して彼女らに応じる。</font></p>
<p><font color="#000000">「グラン・マ。ご無沙汰しております。グリシーヌくんも、久しぶりだな」<br />
『久しぶりだね、ムッシュ。本来ならもっと楽しい話をしたいってのに』<br />
『全くだ。久方ぶりに隊長と話すというのに、こんな情けない話題など・・！』</font></p>
<p><font color="#000000">二人とも元気そうではあるが、話題が話題なだけに些か不機嫌である。</font></p>
<p><font color="#000000">「それで、グラン・マ。巴里華撃団がイギリスへ行けないと言うのは・・？」<br />
『お偉方の腰が重すぎるのさ。圧力が掛かって動けない』<br />
『私たちとて動きたいのは山々なのだ。自分たちの土地をこの手で守れないなど、口惜しい・・！』</font></p>
<p><font color="#000000">どうやら政府の圧力で身動きがとれないらしい。<br />
グリシーヌなど、責任感の強い人間である。本気で悔しそうだ。</font></p>
<p><font color="#000000">「・・分かりました。では、詳しい周辺の地図、目標のこれまでの行動などの情報をまとめて送って頂けますか」<br />
『すぐに用意するよ。すまないね、ムッシュ。手間をかけて』<br />
『了解。動けるようになったらすぐにでも向かおう』</font></p>
<p><font color="#000000">出来る限りの事を、と巴里花組からの情報提供を頼んで通信を切る。<br />
ここからはこちらの作戦会議だ。<br />
<br />
</font><hr />
</p>
<p><font color="#000000">「イギリスか・・。帝都花組だけでは戦力が・・」<br />
「劇場を閉めるわけにもいきませんし・・。いかがなさいます？」</font></p>
<p><font color="#000000">そう。劇場を閉める事は出来ない。<br />
帝国華撃団全員を渡英させる訳にはいかなかった。<br />
大神も、加山も、かえでも、どうしたものかと思案する。</font></p>
<p><font color="#000000">唐突に、何か思いついた様子の大神が加山に質問する。</font></p>
<p><font color="#000000">「加山、紐育の様子はどうだ？」<br />
「紐育？今は何事もなく平和なものだが・・」<br />
「そうか。かえでさん、紐育のサニーサイド司令に繋いで下さい」<br />
「・・・流石ですわ、司令」</font></p>
<p><font color="#000000">大神の意図を汲み取ったかえでがすぐに紐育へ通信を繋ぐ。<br />
繋がった先にはサニーサイド司令とラチェットが顔を揃えていた。</font></p>
<p><font color="#000000">『ハロー、大神司令。何か事件ですか？』<br />
「やあ、ラチェットくん、サニーサイド司令。お願いがあるのですが」<br />
『お願い？どんな事だい？』<br />
「紐育華撃団から数人、人をお借りしたいのです」<br />
『ふむ・・。穏やかじゃないね。何があったんだい？』</font></p>
<p><font color="#000000">大神は、イギリスで霊子甲冑の騒ぎが起きている事、巴里華撃団が動けない事、<br />
帝国華撃団の半数では戦力が足りないであろう事に加えて、距離的な問題も挙げた。</font></p>
<p><font color="#000000">「我々が到着するよりも前に何か起こっては対応出来ない・・その為にも」<br />
『なるほど・・。ラチェット、大河くんを呼んでもらえるかい？』<br />
『了解。・・・大河くん、聞こえる？すぐ司令室に来て頂戴』</font></p>
<p><font color="#000000">呼び出しから２，３分で新次郎がキネマトロンに映し出された。<br />
事情については来るまでに説明されたらしいが、画面を見て驚いた顔で敬礼する。</font></p>
<p><font color="#000000">『お、大神司令。お待たせしました！』<br />
「急に済まないな、大河隊長。事情は聞いたか？」<br />
『はい。紐育から数人人選を、との事でしたが・・』<br />
「そうだ。今から、頼みたい人を言うから通達を頼む」<br />
『了解しました。どうぞ』<br />
「まず、九条昴くん。ダイアナ・カプリスくん、ラチェット・アルタイルくん。それと・・」<br />
『昴さん、ダイアナさん、ラチェットさん・・他にも？』<br />
「ああ、それと、大河新次郎。お前にも同行を頼む」<br />
『ぼ、僕もですか！？一郎叔父と一緒に！？』</font></p>
<p><font color="#000000">突然挙がった自分の名前に動揺を隠せず、思わず素の喋りになる。<br />
余程嬉しいのか、目が輝いているのが丸分かりだ。</font></p>
<p><font color="#000000">「大河隊長。紐育組の統率は君に任せる。出来るな？」<br />
『はっ！大河新次郎、粉骨砕身の覚悟で頑張ります！』<br />
「・・いい返事だ。では、サニーサイド司令、すみませんが宜しくお願いします」<br />
『了解。こちらこそ、宜しく。じゃあね』</font></p>
<hr />
<p><font color="#000000">紐育とも通信を終え、傍らで通信を聞いていた二人に向き直る。<br />
加山は少し嬉しそうな、かえでは少し驚いているような顔をしていた。</font></p>
<p><font color="#000000">「大神司令、帝都からは誰を行かせましょうか？」<br />
「そうですね・・。とりあえず俺とかえでさん、光武の整備の為に紅蘭、レニと織姫くんでは？」<br />
「レニさんと織姫さんである理由はあるのか？」<br />
「二人とも、前の機体がアイゼンクライトだっただろう？今回の目標は形が似てるようだしな」<br />
「では、留守の間はマリアに隊長代行を任せる形で？」<br />
「ええ、上に行きましょう。皆を集めてあります」</font></p>
<p><font color="#000000">こうして、花組史上、恐らく最大の作戦が始まろうとしている。</font></p>
<hr />
<font color="#000000"><br />
あとがきのようなもの<br />
<br />
一度、やってみたかったネタです。<br />
新次郎と大神を共闘させてー<br />
ラチェットとかえでさんに指揮を任せてー<br />
欧州華激団、ふっかーつ！&larr;みたいな。<br />
なのであえて欧州組を無理に集めました（笑）<br />
続き物になりますが、気長にお待ち頂ければと思います。</font>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>　　　　　夜</name>
        </author>
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    <published>2011-04-13T21:05:32+09:00</published> 
    <updated>2011-04-13T21:05:32+09:00</updated> 
    <category term="文" label="文" />
    <title>探し物と隠し事</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p><font color="#000000">夏真っ盛りの蒸し暑い夜、日付が変わって少し経った時刻。<br />
此処は銀座の大帝国劇場。</font></p>
<p><font color="#000000">他の人たちはとうに寝静まっている中で支配人室にだけ明かりが点いていた。<br />
<br />
</font><hr />
</p>
<p><font color="#000000">「支配人、見つかりましたか？」<br />
「うんにゃ、何処へやっちまったんだか・・」</font></p>
<p><font color="#000000">ガサガサと音を立てて探し物をしているのは支配人の米田一基。<br />
さらにもう一人は副支配人の藤枝かえで。</font></p>
<p><font color="#000000">「もう！だからあれ程気をつけて下さいねって言いましたのに！」<br />
「いや、確かこのあたりに置いてた筈なんだがなぁ」<br />
「机に書類ばっかり積み上げちゃうからですよ！」</font></p>
<p><font color="#000000">普段は然程怒る事の無いかえでが何故こんなにカリカリしているのか。<br />
それは、米田が失くしたものがかえでにとって大切なものだからである。</font></p>
<p><font color="#000000">「ついでにご自分のペンも見つけちゃって下さいね」<br />
「分かった、分かったからもうちょっと・・！」</font></p>
<p><font color="#000000">米田が失くしたのは、かえでに借りたペンであった。<br />
それが普通のペンならここまで必死に探したりはしないかもしれない。<br />
だが、米田が失くしたのはかえでの姉、あやめが使っていたペンだった。<br />
あやめの数少ない遺品の一つであり、かえではそれをとても大切にしていた。<br />
<br />
</font><hr />
</p>
<p><font color="#000000">「あぁ、もう一時だわ。ちょっと休憩しましょうか？支配人」<br />
「ん、あー、気にすんな。俺はまだ探さねぇと」</font></p>
<p><font color="#000000">米田は多少責任を感じているのか、意地を張って休もうとしない。<br />
かえでが更に言い募ろうとした時、懐かしく響く声があった。</font></p>
<p><font color="#000000">（支配人、かえでの言う通り一度休まれた方が宜しいですわ）</font></p>
<p><font color="#000000">「・・・・・何か言ったか？かえで」<br />
「・・・・・いいえ？支配人こそ、何か？」</font></p>
<p><font color="#000000">（ちょっと。酷いんじゃない？二人とも）</font></p>
<p><font color="#000000">再び聞こえた声と共に徐々に浮かび上がるその姿。</font></p>
<p><font color="#000000">「あ、あやめ姉さん？姉さんなの！？」<br />
「・・俺の目がおかしくなったのか？」</font></p>
<p><font color="#000000">（かえで、元気そうね。支配人も）<br />
<br />
</font><hr />
</p>
<p><font color="#000000">「しかしまた、何であやめくんが・・」</font></p>
<p><font color="#000000">はっきりと見えたその姿は、帝劇の前副支配人であった藤枝あやめ。<br />
先の戦いで逝ってしまった彼女が何故此処に現れるのか。</font></p>
<p><font color="#000000">（ちょっと来てみたら騒がしかったものですから、ね）<br />
「だって、姉さん！支配人ったら私のペン失くしちゃったのよ！」<br />
（ペン？それ、どんなペンなの？）<br />
「姉さんが使ってたやつよ。白とオレンジの市松模様の！」</font></p>
<p><font color="#000000">チラリと横目で自分を見やったあやめに猛然と抗議するかえで。<br />
隣でバツの悪そうな顔をする米田が心なしか小さく見える。<br />
あやめは少し考えて、何かを思い出したようにかえでに指示する。</font></p>
<p><font color="#000000">（あぁ、あのペン。かえで、本棚の一番下、開けてご覧なさい）<br />
「一番下って、あそこには帝都の史記しか入ってないんじゃ・・」<br />
（いいから、開けてみなさい。よく探してね）<br />
「ちょ、ちょっと待て！かえで、そこは・・！！」<br />
（支配人？何かありまして？）<br />
「い、いや、その・・・」</font></p>
<p><font color="#000000">言われるがまま、開けてみたかえでは仰天した。<br />
確かに帝都の史記はそこにある。<br />
が、いつもと逆の戸を開けてみると仕切られたスペースが。<br />
そして、米田が隠していた酒の一升瓶と、その奥にかえでのペン。</font></p>
<p><font color="#000000">「あー、見つかっちまったぁー」</font></p>
<p><font color="#000000">米田がガックリ肩を落としている。</font></p>
<p><font color="#000000">（支配人、お酒を出した時に落としたんですよ）<br />
「こんな所お酒に隠してたなんて！支配人！！没収ですからね！」<br />
（まだそんな所に隠してたなんて思いませんでしたわ）<br />
<br />
</font><hr />
</p>
<p><font color="#000000">とりあえず大切なペンが見つかった・・が、見つかってはいけない物も見つかった。</font></p>
<p><font color="#000000">「あー！かえでのペンも見つかったし、あやめくんも居るし！酒盛りといこうや！」</font></p>
<p><font color="#000000">とっておきが見つかり自棄になった米田が開き直って徳利を取り出す。<br />
しかし当然、かえでが即座にそれを取り上げる。</font></p>
<p><font color="#000000">「駄・目・で・す。こんな時間から飲むなんて」<br />
「なんでぇ、いいじゃねぇか、ほんのちょっとだろ」</font></p>
<p><font color="#000000">『何かおっしゃいまして？支配人？』</font></p>
<p><font color="#000000">二人が全く同じ笑顔で米田を見る。<br />
正直、米田にとってこれほど怖いものはないだろう。<br />
降魔を相手にするよりも、この二人を敵に回す方がおっかない。</font></p>
<p><font color="#000000">「・・・な、何でもねぇ」</font></p>
<p><font color="#000000">『よろしい』</font></p>
<p><font color="#000000">「おめぇら、ホントによく似てるよ。全く」</font></p>
<p><font color="#000000">顔を見合わせる藤枝姉妹にボヤく米田を尻目に、姉妹はドアへ向かう。</font></p>
<p><font color="#000000">「姉さん、いい機会だし色々聞いておきたいわ」<br />
（そうねぇ、じゃあ部屋に行きましょうか）<br />
「じゃあ。支配人、失礼します。おやすみなさい」<br />
「あぁ、おやすみ」</font></p>
<p><font color="#000000">ポツンと一人支配人室に取り残された米田。<br />
肩を落としてため息を吐く。</font></p>
<p><font color="#000000">「・・俺、支配人、だよなぁ？」<br />
<br />
</font><hr />
<font color="#000000"><br />
あとがきのようなもの<br />
<br />
えー。<strong>あやめさんマジで化けて出ちゃった！<br />
</strong>『何かおっしゃいまして？』って言わせたかったんです。<br />
姉妹に共演して欲しかったんです。<br />
ちょっと最近ギャグテイスト多いですが。<br />
<br />
支配人のペンはあの後、支配人室の観葉植物の鉢の横で見つかる設定。<br />
あやめさんの遺品のペンは捏造設定ですけどね。<br />
白とオレンジって言ってますが、楓の葉の色って感じで。<br />
そのペンを見て欧州に居るかえでさんを思い出すあやめさん、的な。<br />
それにしても支配人弱いなぁ&larr;<br />
<br />
</font><br />
&nbsp;</p>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>　　　　　夜</name>
        </author>
  </entry>
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    <id>nighteldart.3rin.net://entry/24</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://nighteldart.3rin.net/%E6%96%87/%E7%9A%86%E3%81%8C%E6%84%9B%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%82%E3%81%AE%E8%8A%B1%E3%81%AF" />
    <published>2011-04-09T16:49:59+09:00</published> 
    <updated>2011-04-09T16:49:59+09:00</updated> 
    <category term="文" label="文" />
    <title>皆が愛したあの花は</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p><font color="#000000">七月の末、銀座大帝国劇場。<br />
日中の暑さも幾分か緩んだ夜。</font></p>
<p><font color="#000000">大神は窓の外から見事な満月を眺めていた。<br />
七月三十一日。<br />
帝国華撃団にとって大切な人の誕生日。<br />
<br />
</font><hr />
</p>
<p><font color="#000000">時々思います。</font></p>
<p><font color="#000000">もし、俺が撃たなかったら。<br />
あの時、貴女を引き止められたら。</font></p>
<p><font color="#000000">他の方法は無かったんだろうか。</font></p>
<p><font color="#000000">もっと気にかければ気付いたかもしれないのに。<br />
思えば、あの時の貴女は疲れているようで。<br />
何かを、抱え込んでいたようで。</font></p>
<p><font color="#000000">気付いてあげられたら、あるいは。</font></p>
<p><font color="#000000">「・・貴女は此処に居られたかもしれないのに」</font></p>
<hr />
<p><font color="#000000">あぁ、今日だったな。<br />
当の本人がいねぇんじゃパーティーも出来ん。</font></p>
<p><font color="#000000">米田はそんな事を考えながら徳利から酒を煽る。</font></p>
<p><font color="#000000">君が居ればまた取り上げようとするのかもしれんが。<br />
でもなぁ、あやめくん。</font></p>
<p><font color="#000000">今日は、出来れば止めずにこのまま飲ませてくれねぇか？<br />
机に置かれた懐かしい写真を見ながら。</font></p>
<p><font color="#000000">おっと、かえでの奴がおっかねぇ目で見てら。</font></p>
<p><font color="#000000">「今日くらい、いいだろ？」</font></p>
<hr />
<p><font color="#000000">まさか、姉さんの年を追い越すなんてね。<br />
私はずっと姉さんを追いかけ続けるんだと思ってたのに。</font></p>
<p><font color="#000000">でも結局勝ち逃げじゃない。<br />
私が此処に来てからも皆の中には姉さんが居る。<br />
悔しいけど、私の中にも。</font></p>
<p><font color="#000000">かえでは書類を捌きながら横目で米田をチラリと見やる。</font></p>
<p><font color="#000000">支配人なんて、朝からずーっとお酒飲んでるのよ。<br />
対降魔部隊の頃の写真を眺めながら、ずーっと。</font></p>
<p><font color="#000000">今日くらいいいだろ？ですって。<br />
・・・・仕方ないわね。</font></p>
<p><font color="#000000">こうなったら、私も後で絶対に飲んでやるんだから！</font></p>
<p><font color="#000000">「今日だけ、ですからね」<br />
<br />
</font><hr />
</p>
<p><font color="#000000">あとがきのようなもの<br />
<br />
はい、即興ですが、頑張りました！&larr;<br />
大神くん、米田支配人、かえでさん。<br />
それぞれのあやめさんへの想い。<br />
即興であるが故に季節ガン無視ですけども（笑）<br />
今回はおまけであやめさんから皆にアンサーが。<br />
ちょっと砕けてる感がありますが。</font></p>
<hr />
<p><font color="#000000">あら、皆ちゃんと私のこと覚えてるかなーって来てみたんだけど。</font></p>
<p><font color="#000000">大神くん、そんなに気にしちゃって・・・。<br />
私は本当に後悔はしてないのよ？<br />
でも、そうね・・貴方にも皆にも悪い事しちゃったわね。</font></p>
<p><font color="#000000">こっちは・・まあ、支配人！<br />
いくらなんでもそんなに真っ赤になるまで飲むなんて・・。<br />
それ、徳利何本分ですの！？</font></p>
<p><font color="#000000">かえでも、支配人の酒癖には気をつけてって伝えたのに。<br />
貴女まで飲んじゃったら誰も止めれないじゃないの・・。<br />
化けてでちゃうわよ、もう。</font></p>
<p><font color="#000000">（相変わらずなのね。一安心・・かな？）</font></p>
<hr />
<font color="#000000"><br />
あやめさん、ちょっと心配かもです。<br />
支配人とかえでさんになんて、酒の事しか言ってない。<br />
きっと大丈夫ですよ、ね！</font>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>　　　　　夜</name>
        </author>
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    <id>nighteldart.3rin.net://entry/23</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://nighteldart.3rin.net/%E6%96%87/%E5%89%AF%E5%8F%B8%E4%BB%A4%E3%80%81%E5%87%BA%E5%8B%95" />
    <published>2011-04-09T02:51:57+09:00</published> 
    <updated>2011-04-09T02:51:57+09:00</updated> 
    <category term="文" label="文" />
    <title>副司令、出動</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p><font color="#000000">帝都、銀座の大帝国劇場。<br />
米田中将の指令を受けたかえでは初めてこの部屋にやってきた。<br />
劇場の副支配人として、また帝国華撃団の副司令として。</font></p>
<p><font color="#000000">かつてはかえでの姉、あやめが使っていたこの部屋に。</font></p>
<hr />
<p><font color="#000000">其処は既に綺麗に片付けられていて、何も残っていなかった。<br />
敢えて言うならば、あやめの雰囲気だけしかない。<br />
それだけが彼女が此処に居た事を告げている。</font></p>
<p><font color="#000000">「姉さん・・・」<br />
「すまねぇ。一通り整理しちまってなぁ」<br />
「いいえ、構いませんわ。私の荷物も入れなくてはなりませんもの」</font></p>
<p><font color="#000000">米田が申し訳なさ気に話すがそれも仕方のない事だった。<br />
ずっとそのままというのも他の皆が辛いだろう。<br />
何より、この後かえでの机やベッドが運ばれる事になっていた。</font></p>
<p><font color="#000000">「それより支配人、荷物を置いたら帝劇の中を案内して頂けますか？」<br />
「おぉ、そうだな。まずは地下から順番に・・・」</font></p>
<p><font color="#000000">かえでが明るく話題を切り替えると米田もそれに応じて案内しようとする。<br />
ところが、トランクを置き、ドアを閉めたところで事務所に居るかすみが慌てて階段を上ってきた。</font></p>
<p><font color="#000000">「し、支配人！！花組のみなさんが・・！」<br />
「なんでぇ、そんなに慌てて何事だ」<br />
「そ、それが、皆さんが揃ってすみれさんのご実家に！きっと・・」</font></p>
<p><font color="#000000">困りきった様子で告げられたのは、神崎邸に花組が押しかけてすみれの縁談をぶち壊そうとしているという一大事。</font></p>
<p><font color="#000000">「な、なんだとぉ！？あいつら皆揃ってか！？」</font></p>
<p><font color="#000000">しかも既に邸内で派手に暴れているとあってはのんびり帝劇を歩き回っている場合ではない。<br />
かえではすぐに行動を起こそうと米田に提案する。</font></p>
<p><font color="#000000">「支配人、私が行って来ますわ。皆に顔合わせもしたいですし」<br />
「あー！仕方ねぇ！翔鯨丸を出すぞ！神崎邸に急げーっ！！」<br />
「は、はい！了解です！」</font></p>
<p><font color="#000000">こうして、青筋を立てて許可を出す米田を追ってかえでも神埼邸へと出向く事になった。</font></p>
<hr />
<p><font color="#000000">「まぁったくあいつら！何考えてやがるんだ！しかも大神まで一緒とは！」<br />
「落ち着いて下さい、司令。理由は戻ってからでも・・」</font></p>
<p><font color="#000000">カンカンになった米田をなだめつつ、ため息をつく。<br />
赴任早々にこんなトラブルにみまわれるとは思ってもみなかった。</font></p>
<p><font color="#000000">（なるほど、姉さんは大変だったのね）</font></p>
<p><font color="#000000">神崎邸の近くに滞空した翔鯨丸から邸内に降り立ったかえでは中を覗き込み、状況を確かめる。<br />
ボディーガードらしき黒いスーツの男たちが呻きながら倒れている。<br />
どうやら花組は思った以上に暴れたらしい。<br />
内心で謝罪しつつ奥に進んでみると、主である神崎忠義のよく通る声が聞こえた。</font></p>
<p><font color="#000000">「此処ですみれを連れ帰ればどうなるか。分かっておるのだな、大神くん？」</font></p>
<p><font color="#000000">大神はすみれを花組に戻す事を交渉しているらしい。<br />
花組の面々は神崎氏の雰囲気に押されてしまっているようだが、大神はどうするのか。</font></p>
<p><font color="#000000">（さぁ、どうするのかしら？大神くん？）</font></p>
<p><font color="#000000">「はい。すみれくんは連れて帰ります」</font></p>
<p><font color="#000000">大神は即座に決断を下し、すみれを連れて行くと言い切った。<br />
隊長としてのその言葉に迷いは全く感じられない。</font></p>
<p><font color="#000000">「隊長一人の判断で答えて本当にいいのじゃな？それが、花組の総意という事なのだぞ？」</font></p>
<p><font color="#000000">（姉さんの言ってた通りの人ね。それなら・・・）</font></p>
<p><font color="#000000">「結構ですわ。帝国華撃団副司令として、今の話、承認いたします」</font></p>
<p><font color="#000000">皆の前に進み出ながら大神の決断を後押しする。<br />
姉の名を呼ぶ大神の声に、敬礼を添えて名乗りをあげる。</font></p>
<p><font color="#000000">「私は帝国華撃団副司令、藤枝かえで」</font></p>
<p><font color="#000000">大神をはじめ、花組の面々は驚きを露にしている。<br />
無理もないだろう。よく似た声と顔立ち、昔からよく言われたこと。</font></p>
<p><font color="#000000">「あなたが大神くんね。姉さんが言ってた通りの人だわ」</font><font color="#000000"><br />
（・・そして花組も、あやめ姉さんの言ってた通りね）</font></p>
<hr />
<br />
<font color="#000000">あとがきのようなもの<br />
<br />
お久しぶりでございます。<br />
どんな風にしようかと悩んで、結局短めですが。<br />
書いてみたいなと思ってたものの一つです。<br />
あの神崎邸での一件の直前。<br />
まだ花組に会ってないかえでさんはどうしてたのかな、と。<br />
あの超カッコいい登場の直前、どう思って其処に居たのか。<br />
<br />
あー、まあ、ちょっと明るめの感じでしたけど。<br />
シリアスがどうしても多くなってしまいそうなのでたまには。<br />
<br />
相変わらずの亀更新ですが、またご意見、ご感想がありましたら是非。</font>]]> 
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            <name>　　　　　夜</name>
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    <id>nighteldart.3rin.net://entry/22</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://nighteldart.3rin.net/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF%E8%BF%BD%E5%8A%A0" />
    <published>2011-04-06T02:09:58+09:00</published> 
    <updated>2011-04-06T02:09:58+09:00</updated> 
    <category term="未選択" label="未選択" />
    <title>リンク追加</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<font color="#000000">大変遅くなってしまいましたが、サイトを２件リンク追加させていただきました。<br />
蘭華さんの「新しい明日へ」と塩絡みさんの「冷えトロ」です。<br />
以前から追加しよう、追加しようと思っていたのに今頃になってしまいましたーー；<br />
大変遅くなり申し訳ありません＞＜<br />
なお、リンクさせていただいているサイト様へ行かれる時は<br />
誹謗・中傷行為などは絶対になさらないよう、お願い申し上げます。<br />
（皆さん、勿論大丈夫だと思うのですが、念のため）</font>]]> 
    </content>
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            <name>　　　　　夜</name>
        </author>
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    <id>nighteldart.3rin.net://entry/21</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://nighteldart.3rin.net/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E6%9C%AA%E6%9B%BE%E6%9C%89%E3%81%AE%E9%9C%87%E7%81%BD" />
    <published>2011-03-16T20:03:40+09:00</published> 
    <updated>2011-03-16T20:03:40+09:00</updated> 
    <category term="未選択" label="未選択" />
    <title>未曾有の震災</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<font color="#000000">東北地方を中心とした大震災。<br />
<br />
亡くなられた方々の冥福をお祈りしますと共に<br />
被災され、救助を待たれる皆様が一刻も早く、お一人でも多く救助される事を願います。<br />
<br />
私は東海地方に済んでいるので幸いにも何事も無く無事ですが。<br />
この地震以降、各地で大小問わず地震が頻発しているようです。<br />
東海地方でも静岡県で大きな地震がありました。<br />
<br />
東海地方も大きな地震が発生する恐れのある地域です。<br />
地震の頻発もあり明日はわが身かと気が気ではなく。<br />
<br />
そうでなくとも東北では未だ余震もあるようで。<br />
これ以上被害が広がらない事を願うばかりです。<br />
<br />
離れた地から一般市民の私が出来る事など知れていますが<br />
どうか、被災された皆様、諦めることなく気を強く持たれますように。<br />
<br />
<br />
黒の巣会が帝都を悉く襲っても<br />
京極が神にならんと暴れても<br />
巴里が、紐育が未曾有の危機にあっても<br />
<br />
華激団も、大神隊長も大河隊長も、かえでさんも、米田さんも、サニーも<br />
<br />
諦めませんでした。<br />
敵を倒すまで、ボロボロでも、希望を捨てませんでした。<br />
<br />
こんな例えは甘いのかも知れませんが。<br />
皆様もどうか、希望を捨てずに頑張ってください。<br />
<br />
</font>]]> 
    </content>
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            <name>　　　　　夜</name>
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