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此処は銀座、大帝国劇場。
夜が明けて人々が動き出すには少し早い時間。

中庭で木刀を振るう一人の女性。
帝劇の副支配人、藤枝かえで。
洋装の多い彼女にしては珍しく道着を纏っている。



帝劇において剣術というとさくらや大神を思い浮かべるが
かえでの姉、あやめがそうであったように彼女もまた剣術を嗜んでいる。
普段から人目に触れる事は無いが、ふとこうして剣を振るいたくなる事があった。

いつもなら誰に見られる事も無い。
だが、その日は違った。

「んー?かえでじゃねぇか」

意外や意外、支配人の米田である。

「し、支配人!?どうなさったんです、こんな朝早くに」
「そりゃこっちの台詞だ。珍しいじゃねぇか、おめぇが剣なんてよ」
「あら、大神くんやさくら程じゃありませんけど、出来ますよ」

それを聞いた米田は納得顔である。
彼もまた、あやめもそうであった事を思い出した。

「どれ、ちょいと老いぼれの相手でもしてもらおうかな」
「あら。光栄ですわ」


他に人気のない中庭でかえでと米田が互いに木刀を構え、対峙する。

「おう、いつでもいいぜ」
「・・・いきます」

先に動いたのはかえでだった。

かえでの動きは速い。
だが、迎え撃つ米田もまた速い。

やがて、米田の木刀の切っ先がかえでを捉える。

「勝負、あったな」

互いに剣を引き、一歩下がる。

「いやぁ、肝が冷えたぜ。何度あぶねぇと思ったか」
「ご冗談を。私なんてまだまだですわ」
「そうでもねぇさ。・・あやめくんの太刀筋に似てきたな」

それまで苦笑いだった米田の顔が真剣になる。

米田は知っていた。
かえでが剣術を嗜んでいる事、姉であるあやめをずっと追っている事も。

「まぁ、自分とあやめくんを比較しすぎちゃいけねぇよ」
「おめぇは近づいてるさ。あやめくんもきっと喜ぶ」
「・・っ。ありがとう、ございます」

かえでにとって、姉に近づいている事は嬉しい事だ。
笑いながら支配人室の方へ戻っていく米田に頭を下げた。


聞いた?姉さん。
今はまだまだだけど、いつか。
いつかきっと姉さんに追いついてみせるわ。

この帝都の空のきっと何処かで見ているであろうその人へ。
言葉が届く事を願うかえでの心は綺麗に澄み切っていた。



あとがき的なもの

あやめさんが白羽鳥使える=剣術出来る
それならかえでさんもいけるのかなって事で。

時間的にはさくらが来るよりも早い時間。
藤枝姉妹はきっと白鳥だと思うんです。
見えない所ですごく努力してそうな。

米田さんは実は結構前から知ってた設定(笑
太刀筋が似てきたって言えるのは前から見てたから。

そして、姉さんに近づいてるって言われて超嬉しいかえでさん。

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