七月の末、銀座大帝国劇場。
日中の暑さも幾分か緩んだ夜。
大神は窓の外から見事な満月を眺めていた。
七月三十一日。
帝国華撃団にとって大切な人の誕生日。
時々思います。
もし、俺が撃たなかったら。
あの時、貴女を引き止められたら。
他の方法は無かったんだろうか。
もっと気にかければ気付いたかもしれないのに。
思えば、あの時の貴女は疲れているようで。
何かを、抱え込んでいたようで。
気付いてあげられたら、あるいは。
「・・貴女は此処に居られたかもしれないのに」
あぁ、今日だったな。
当の本人がいねぇんじゃパーティーも出来ん。
米田はそんな事を考えながら徳利から酒を煽る。
君が居ればまた取り上げようとするのかもしれんが。
でもなぁ、あやめくん。
今日は、出来れば止めずにこのまま飲ませてくれねぇか?
机に置かれた懐かしい写真を見ながら。
おっと、かえでの奴がおっかねぇ目で見てら。
「今日くらい、いいだろ?」
まさか、姉さんの年を追い越すなんてね。
私はずっと姉さんを追いかけ続けるんだと思ってたのに。
でも結局勝ち逃げじゃない。
私が此処に来てからも皆の中には姉さんが居る。
悔しいけど、私の中にも。
かえでは書類を捌きながら横目で米田をチラリと見やる。
支配人なんて、朝からずーっとお酒飲んでるのよ。
対降魔部隊の頃の写真を眺めながら、ずーっと。
今日くらいいいだろ?ですって。
・・・・仕方ないわね。
こうなったら、私も後で絶対に飲んでやるんだから!
「今日だけ、ですからね」
あとがきのようなもの
はい、即興ですが、頑張りました!←
大神くん、米田支配人、かえでさん。
それぞれのあやめさんへの想い。
即興であるが故に季節ガン無視ですけども(笑)
今回はおまけであやめさんから皆にアンサーが。
ちょっと砕けてる感がありますが。
あら、皆ちゃんと私のこと覚えてるかなーって来てみたんだけど。
大神くん、そんなに気にしちゃって・・・。
私は本当に後悔はしてないのよ?
でも、そうね・・貴方にも皆にも悪い事しちゃったわね。
こっちは・・まあ、支配人!
いくらなんでもそんなに真っ赤になるまで飲むなんて・・。
それ、徳利何本分ですの!?
かえでも、支配人の酒癖には気をつけてって伝えたのに。
貴女まで飲んじゃったら誰も止めれないじゃないの・・。
化けてでちゃうわよ、もう。
(相変わらずなのね。一安心・・かな?)
あやめさん、ちょっと心配かもです。
支配人とかえでさんになんて、酒の事しか言ってない。
きっと大丈夫ですよ、ね!
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