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今回はあやめ×マリアについて語りたいと思います。

帝都最強ですよね←
帝撃の影の支配者的カプではないかと^^;
あやめさんは唯一マリアが勝てない人。
この人には敵わないなと思いながら身を預ける事の出来る存在のような。

あやめさんの殺女化シーンで、「あやめっ!」って叫ぶマリア。
二人だけの時はあやめって呼んでたんでしょうかね・・。
マリアメインの回じゃあやめさんがマリアをすごく心配してたり。
かえでさんでもそうですが、普段はそんな素振り見せなくても互いにちゃんと分かってるんだなと。
帝都における大人なカップリングですね。

かえでさんが来た時にマリアはどう思ったのか気になるところ。
今ではかえでさんラブのマリア、其処までの経緯はいかに!(笑

アニメ版とか、山崎がさくらを惑わせたシーンであやめさんが心配でした・・・。
ああいう時こそ誰か!って思う。あやめさんがー!って。
さくらは皆が助けてくれるけど、あやめさんはそういう事を人に話さないですよね。
気付いてあげてくれ、マリア!
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10月21日。
爽やかな秋晴れに恵まれた日の大帝国劇場。
サロンに花組が集まり何やら相談している。


「かえでさんとマリアは出掛けたかい?」
「夕方までは戻らないと伺いましたわ」
「はーい!アイリスね、ケーキ作る!」
「私もそれを手伝いまーす。レニもそれでいいですかー?」
「うん、了解」
「ウチはさくらはんと考えがあるんや」
「もう少しで完成なんです。ね、紅蘭」
「あたいは料理かな。とっておきの沖縄料理をご馳走するぜ」
「私は、飾り付けですわね。プレゼントはもう用意してありますの」

それぞれが役割分担して慌しく動き始めた。
ふと、すみれが後ろを振り返り大神に尋ねる。

「ところで、少尉はどうなさいますの?」
「俺は今日のかえでさんの仕事を請け負ったんだ」
「そうですの。頑張って下さいね」
「ああ。時間があれば飾り付けを手伝うよ」
「まぁ、それは助かりますわ。では少尉、後ほど」


厨房からはアイリス達の楽しげな声や、カンナの軽快な包丁の音が。

「綺麗に焼けましたねー!完璧でーす!」
「ね、レニ。クリームってこれ位でいいかなぁ?」
「うん。そうだね。こっちもフルーツ切れたよ」
「じゃあ、デコレーション開始でーす!」

「よーし、ゴーヤはこんなもんか。これで炒めて完成だな」

紅蘭の部屋からは幾度かの爆発音とさくらの悲鳴が。

「きゃあ!今度は何!?」
「あっちゃー、ここの配線間違うてるわ。これはこっちで・・」

そんな喧騒をBGMに支配人室では大神が必死でペンを走らせて。

「かえでさん、いつもこんなにこなしてるのか・・」
「あやめくんもそうだったが、優秀だからなぁ」
「・・よし、これで最後だ!」
「お、終わったか。じゃ、俺はマリアに連絡しとくぜ」

楽屋ではすみれが飾り付けに勤しんでいる。

「テーブルはこんな感じですわね。高い所は少尉にお願いしようかしら」
「すみれくん、手伝いに来たよ」
「まぁ、少尉!丁度いい所にいらっしゃいましたわ!」


一方、かえでとマリアは・・

「すみません、かえでさん。買い物に付き合わせてしまって」
「いいのよ。私も久しぶりに色々まわれたし」

―――ピピピピッ

「あら、キネマトロンに通信?」
「えぇ。そのようです。ちょっと失礼します」

『マリアかぁ?米田だが。』
「支配人。では、もうそろそろですか?」
『おう、もうじき準備が終わるからそろそろ帰って来い』
「了解しました。ではこれから戻ります」

かえでに聞かれないように少し離れて通信を受ける。
時計は4時を示しており、確かに帝劇に戻るには丁度いい時間だった。
キネマトロンの通信を切りながら急いでかえでのところへ戻る。

「あ、マリア。通信は何だったの?」
「米田支配人です。暗くなる前に帰って来いと」
「随分過保護ね、支配人ったら」
「まぁ、のんびり戻りましょう。そんなに遠くありませんし」


そして、帝劇では丁度その頃全ての準備が終わった所だった。

『出来たー!!』

「かえでお姉ちゃん喜んでくれるかな?」
「当然でーす。私が手伝ったんですからねー」
「頑張ったね、アイリス」

「うん、出来た!楽屋まで持ってかねぇとな」

「よっしゃ、出来たでさくらはん!名付けて「お疲れ様くん」や!」
「よかったー。間に合ったわね、紅蘭!」

「すみれくん、こんな感じでいいかい?」
「結構ですわ。これで完成ですわね」

「おーい、おめぇら!かえでくん達が帰ってくるぞ!!」
『はーい!!』


「思ったよりのんびり帰りすぎたかしら?」
「いいえ、大丈夫だと思いますよ」

マリアが玄関の扉を開けながら言う。
かえでは首を傾げながら視線をそちらへ向ける。
扉の先には花組が勢ぞろいで待っていた。

『かえでさん、お誕生日おめでとう!!』

すっかり忘れていたらしい当の本人は目を丸くして驚いている。

「誕生日おめでとうございます、かえでさん」
「おめでとう、かえでくん」

マリアと米田が花組の後に続き、そこでようやく思い出したかえでが満面の笑みを浮かべた。

「ありがとう、皆」

そのまま楽屋へ移動し大宴会。

「ケーキはね、アイリス達が作ったんだよ!」
「あたいは沖縄料理だ。ゴーヤチャンプルーって言うんだぜ」
「私と紅蘭からは「お疲れ様くん」です」
「書類なら全部終わらせましたから、大丈夫ですよ」
「私からのプレゼントはお酒ですの。日本酒とか洋酒、色々ありますわ」


皆が食べて、飲んで、騒いで。
その日、帝劇の明かりが消えたのは随分と遅い時間だった。
部屋で日記を書いていたかえでは控えめなノックの音に顔をあげた。

「どうぞ、開いてるわよ」
「夜遅くにすみません」
「・・・・やっぱりマリアね」
「分かっていたんですか?私が来るって」
「何となく、ね。貴女一人だけ何もしないなんて事ないでしょう?」

かえでは笑顔でマリアを迎えた。
マリアもまた笑顔で花束を差し出した。

「誕生日、おめでとうございます」
「・・・・ありがと。せっかくだし、少し飲んでいかない?」
「あら、すみれに貰ったワイン。いいんですか?」
「だって、一人で飲んでしまうには勿体無いんだもの」

――それに、誰かと一緒に飲んだ方が美味しいでしょ?



あとがき的なもの

『白鷺遊戯』様のイラストを見て思いついたSSです。
かえでさんの誕生日に花組がこっそりパーティー企画。
紅蘭の発明品の名前は勝手につけちゃいました←
米田さんは知ってて黙ってたんですよ。
かえでさんは仕事で忙しくて自分の誕生日忘れてた、と。
会話メインの話にしてみたんですが・・読みづらいでしょうか^^;

拙いですが、相互リンクしていただいたお礼も兼ねて『白鷺遊戯』様に献上致します。

今回はかえでさん絡みで語り。

マリア×かえで

ドSマリア様降臨カプ(笑
普段は副司令のかえでさんの方が強いけど二人だけだとマリアの方が上手かと。
怒った藤枝姉妹の笑顔も裏が怖いでしょうがマリアのそれもまた然り。
でもマリアはかえでさん大好きだと思います。
SSで副司令をかえでさんと呼んだ加山を撃とうかと考えちゃうくらい。

かえで×すみれ

超ツンデレすみれ様降臨カプ←
気持ちと裏腹にツンツンなすみれ。
すみれの本音をちゃんと分かってるかえでさん。
「そういう事にしておいて差し上げますわ!」 「はいはい」
・・・って感じでしょうか?
構って欲しくても上手く言えないすみれ。
すみれが凹んでてもかえでさんはちゃんと気付いたり。
弱いトコを見せるのは嫌いなすみれが素直になれる場所、みたいな。

歌謡ショウの『さくら咲いた』の映像を観たんですが。
マリかえとかえすみなシーンが・・。
かえでさんとマリアは隣に立って。マリア、かえでさんの方見て微笑んでるし!
すみれとかえでさん一緒に歌ってて。しかもこれまた顔見合わせて笑いあってる!

このカプは非常に楽しい。
日常が既にネタのようですねぇ。

春先の銀座、大帝国劇場。
夜も更けて随分と遅い時間である。

2階のテラス、一際大きな窓の前に一人の青年の姿がある。
帝国華激団隊長、大神一郎。
いつも朗らかな彼にしては珍しく思い詰めた顔で月を眺めていた。
手には一丁の拳銃が握られている。


撃った。
あの日、命令だとまで言われて。
俺は貴女に託されたこの銃で貴女を、撃った。

不発であればとどんなに思ったか。
しかし無常にも引鉄は正しく作用した。

あの時のまま、拳銃には数発の弾が装填されている。

今この引鉄を引いて自分を打ち抜けば、俺は貴女に逢えるだろうか。
そう思いながら頭に銃口を当ててみる。

「・・大神くん?」

弾かれたように振り返ると怪訝そうな顔で藤枝かえでが立っていた。

「どうしたの、こんな時間に」
「ちょっと寝付けなくて・・かえでさんこそどうなさったんですか?」
「喉が渇いちゃってね、飲み物を取りに」

もしかして、見られてしまっただろうか。

「その、大神くん?貴方が今持ってるのは・・」

やはり、見えてしまったようだ。
隠しきれるものでもないと大神は観念して拳銃を出した。

「聞いて、いただけますか」


二人はサロンに移動して向かい合って座る。
テーブルには、あやめの拳銃を置いて。

「かえでさんは、あやめさんの最期、聞いていますか?」
「え?最期は帝都の為に・・って」

本当はこんな事、言うべきじゃないんだろう。
俺の独断で周りのかえでさんに対する気遣いを壊すかもしれない。

「俺が、撃ちました」
「直前にあやめさんからこれを託されて」
「俺がこの手で、あやめさんを、撃った」

句切りながら、ゆっくりしかし確実に。
彼女に真実を告げていく。
姉の命の灯を消したのは今目の前に居るこの男だと。

赤い月を忘れる事が出来ない。
俺が貴女を撃ってしまったあの時の感覚が戻って来るようで。
俺とさくらくんを最期に庇ったあの人が見えるようで。


「姉さんは、敵として死んだんじゃない。藤枝あやめとして死んだのね」

「あやめ姉さんの事、忘れないで居てくれるのね」
「忘れるなんて、出来ません。俺は・・」
「苦しまなくていいわ、大神くん」

「貴方が後を追っても、姉さんは喜ばないわ。そうでしょう?」
「・・・はい」

ああ、そうか。
俺に出来るのは貴方の遺志を継いで帝都を守っていく事だ。
此処で、貴女が好きだったこの場所で。

すみません、あやめさん。
俺は忘れるところだった。
貴女から託された大事なものを。

『こぉら!なんて顔してるの?しっかりしなさい、大神くん!』

ピシッと音がしてかえでが大神の額を弾く。
いつか、あやめがそうしたように。
まるで二人が同時に言ったように聞こえて大神は驚く。

「はい。すみません、もう大丈夫です」
「ん、よろしい」

かえでが笑顔で応じるその後ろにあやめが微笑んでいたような気がした。

(しっかりね、大神くん)

大丈夫です。俺は、もう大丈夫。
見ていて下さい、あやめさん。



あとがき的なもの

赤い月、大神さん視点。
『』の台詞は2人の声が被ってる感じで。
私はあのシーンであやめさんを一度撃ちました。
さすがにそれ以降は無理でした(だって、ねぇ

あやめさんを、藤枝あやめっていう人として留めてあげたかった。
それが正しいとは言い切れないんですが。

かえでさんは姉が敵の手に堕ちきった訳ではないと知って安心、みたいな。
あ、因みにかえでさん視点との時間軸の関係はご自由に。
ちょっと強引ですがどっちでもいけそうな感じなので。

賢人機関欧州支部。
かつて欧州星組で司令を務めたかえでは現在も其処を拠点としていた。

足早に廊下を歩く。
焦りが彼女を急がせる。


最近、嫌な夢を見る。

日本の帝都に居る姉、あやめの夢。
自分の前を姉が歩いている。
呼べば立ち止まり振り返る。
いつもの優しい笑顔でこちらに笑いかけてくれる。
ふと、彼女の後ろに目をやると誰かが姉に刃を向けていた。

「危ない!姉さんっ!!」

思わず叫ぶが時既に遅く。
姉が崩れ落ちるのを目の当たりにして。

そこで、目が覚める。

そんな夢が一週間も続いていた。
帝都に何かあるのだろうか。

姉さん、無事よね・・。

姉が優秀である事は誰よりも自分が一番知っている。
だからこそ、無事だと信じたい。

まさかと思い、帝都と連絡を取ろうとした。
だが、返ってきた答えは『帝都は混乱、現在詳細確認中』

何らかの詳細が分かれば教えてくれるよう頼んで部屋を出る。
その足で自室へ戻り、道着に着替えて鍛錬場へ向かう。
体を動かさなければ落ち着かない。


何時間そうして動いていただろうか。
汗だくになっているのに動きを止めることが出来ない。
何も考えないようにしていなければ自分を保てない気がする。

そんな空気の張り詰めた鍛錬場の扉が不意に開かれた。

「カエデ!帝都から電報だ!」

同僚がこちらに走ってきてかえでに一通の電報を渡す。

『藤枝あやめ、帝都にて死亡を確認。現在帝都の混乱は収束しつつある』

そんな、馬鹿な。
あのあやめ姉さんが。
一体帝都で何があったっていうの!

今すぐにでも帰国したいところだが、仕事はまだ残っている。
この任務はそうそう引き継げるものではなかった。
何よりも、途中で任務を投げてしまったらきっとあやめが怒るだろう。
今は、泣く時ではない。


それから必死で任務を終え、帝都に戻れたのはその年の冬の終わり。
姉の上官にあたる米田中将からの呼び出しでミカサ公園に出向いた。

「藤枝かえで、到着いたしました」
「おう、帰国早々に悪いな」

かえでの敬礼に応じながら米田が正面に立つ。

「私にお話というのは?それに此処は・・」
「此処はなぁ、あやめくんの死んじまった場所さ」
「・・姉さんが、此処で・・・」

米田の後ろには花組の総意で作られたあやめの墓があった。
敢えて、この場所でかえでに一つの辞令を出す。

「これは正式な辞令じゃねぇ。俺の頼みだ」
「頼み・・ですか」
「俺と、あやめくんの頼みだ。こんな事を言うのはずるいかもしれんが」

米田はかえでに一通の手紙を差し出しながら言った。
整った綺麗な字で『藤枝かえで様』と書かれている。
かえでにとっては見慣れた、あやめの筆跡だ。
便箋一枚でかえでに宛てた手紙が綴られている。


   かえでへ

   貴女がこれを読んでいるという事は米田中将に会ったのね。
 そして、私はもう貴女に会えなくなっているのでしょう。
 もし、私に何かあった時、貴女にお願いがあるの。
 私の後を継いで帝国華撃団の副司令になって欲しいのよ。
 かえでは優しくて、努力家で、強いもの。きっと大丈夫よ。
 本当はこんな形で頼む事ではないんだけど、ごめんなさいね。
                     
                                                藤枝あやめ
 追伸
  米田中将は放っておくとお酒を飲みすぎるから
  しっかり見張っておいてね。(これは内緒よ) 


「藤枝かえで中尉。君に帝国華撃団副司令の任を頼みたい」

言って米田は頭を下げる。

「・・・承知致しました。精一杯務めさせて頂きます」

手紙を読み終えたかえでは確かな意志を持って答えた。
そして、華撃団の前に彼女が姿を見せるのはもう少し後の話・・。


ずるいじゃない、姉さん。
私がきっと断らないって知ってるくせに。
きっとしっかりやってみせるわ。
華撃団のお世話も、米田司令の見張りも、ね。



あとがき的なもの

かえでさんが帝撃の副司令になった時ってどんな風だったのか。
勝手に想像して書いたらこうなりました←
あやめさんはきっと手紙とか残してそうだと。
そして、かえでさんはあやめさんの頼みなら断らないと勝手に思ってます。
米田の「俺の頼み」って部分は思いっきりスルーしてます。

司令のお酒見張りは、実際大神くんもやってますよね。
かえでさんだと口で言う前に取り上げそうです^^

神剣白羽鳥のあたりもいつかSSに書いてみたいなぁ。
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